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手足をうごかしてみよう|ボルダリングを体験して思うこと

 

やってみないとわからない。

手足を動かすことでしか体感できないことって、ある。

 

そうだ、ボルダリングをやってみよう。

朝からずっと、腕が痛い。

このところ、娘との登園時の分離儀式(?)が、

「だっこしてぴょんぴょん」だからだろうか…

そう思いながら運転していた帰り道。

はじめてボルダリングを体験したときのことを思い出した。

あれはたしか、初夏。

 

きっかけは、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(原題:”The Artist's Way")だった。

再読し始めたこの本にある、「アーティストデート」(自分自身とのデートに週に1回2時間を使う)の実践。

100円ショップでわくわくするような飾りやノートに文房具を買うなどでもOK。

そして、やってみたいなあと思っていたけど、まだやっていないことをやってみるのもOK。

 

ボルダリングはいつからか流行してるの?

東京でボルダリングのスタジオを時々みかけるようになったのは数年前。

一度はやってみたいなあ、なんて思いながら5年以上は経っている気がする。

郊外に引っ越してから忘れていた。

調べてみると、2~3か所は楽しめる場所がありそう。

1人で贅沢に時間を使うのも良いけれど、1人で行って緊張して楽しめないということは避けたい…。

かくして私は気の置けない夫を誘い、はじめてのボルダリングに挑戦することにした。

 

はじめてのボルダリング、の実際

夫婦で登録をして、シューズ等をレンタルし、更衣室に荷物を置き…

利用したスタジオは、平日ほどよい人出だった。

年配のかた、ベテランらしいかた、学生らしきグループ…。

女性1人でスタジオにきて、もくもくと挑戦している姿もちらほら。

 

ボルダリングは、それこそ登るために天井高が必要で。

入口がガラス張りなのもあり、とても解放感のあるスタジオだった。

 

あのカラフルな石の色は、コース分け(レベル分け)なんだと、初めて知った。

ちょっと考えればわかったかもしれないけれど…

(ボルダリングのインタビュー写真や、フリー素材などで、両手違うカラーの石を持って撮影しているものがあるけれど、あれってルール違反だったのね。)

 

とにかく「へー」「すごーい」が心からポロポロこぼれてく感じで面白い。

すべりどめ用の白い粉の付け心地。壁のたかさや傾斜。コースの豊富さ。

同じ壁でも難易度の違うコースが複数あるために、どの壁も、どのレベルの人も楽しめるというのも、「なるほど!」ってなる。

素敵なお兄さんがインストラクターをつとめてくれて、簡単なコースを何回か挑戦するのを見守るところまでやってくれた。

単純にできたことを他人に褒められるのっていつ以来かな…!

 

あとはどうぞ自由にやってくださいね、ということで…

実際やってみると、存外むずかしいし、高さもちょっと怖かったりして。

ただ、それを上回って楽しかった。

思えば幼い頃、高い所が好きで、けっこう危なっかしい遊びばかりしていたような気がする。

 

運動なんて最近まともにしていない2人。

ボルダリングに必要な筋力なんて持ち合わせもなく。

最初の15分を過ぎたらバテてしまったっけ。

 

挑戦すること、それ自体の探究!?

同じ難易度のカラーでも、コースによっては出来不出来がでてくる。

そして、夫婦で行ったからか、すぐ気がついた。

やることは単純だけど、とても複合的な力が試されるんだ…!

 

 

コース選び、読み方。

手や足のかけかた、スタートポジション。

腕や足への力の入れ方、休み方。

体重移動や瞬発力の出し方。

予想とコースの実際が違っていたときの対応力。

などなど…。

 

面白すぎませんか…??!

 

例えば、体が大きくて力がある夫が有利というわけではないんですよ。

そしてそれぞれ、得意な体勢、ポジションがあるのもなんとなくわかったりして。

負けず嫌いな2人、休み休みしながら、時間いっぱい楽しみました。

 

 

もしこれを趣味として続けるとしたら…

・基礎体力、筋力をつける

・日々トライしてみて試行錯誤する

・力が付いてきたら得意不得意を詳しく分析する

・自分の特性とあわせてコースを読む

・居合わせた人とやり方を比べたりコミュニケーションをとる

 

…などなど、がんばりどころが盛りだくさんなのも面白い。

 

どのコースにするかいったん決める。

どう登るか考える。

登ってみると予想と違うこともある。

自分の力、スタミナの範囲内でどう切り抜けるか。

そして落ち方も大事、再チャレンジするためにケガするのは避けたい…

 

そうやって考えていて、気づく。

これって、人生のいろんな局面にも例えられる気がするな。

 

× × ×

 

帰り道、意気揚々と「わたしが運転するよー!」と言ってハンドルを握ったんだけど、疲労で腕がパンパンで、ひゃーひゃー言いながら帰った。

 

手足をうごかさないとわからないことって、こんなにたくさんあって。

こんなに面白いんだな。

 

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