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「みんな違って、みんな良い」はホントで嘘。|なぜ、ラジオトークなのか

 

先日、

「音声配信プラットフォームのなかで、なぜ、Radiotalk(ラジオトーク)なの?」

という質問をもらって。

そのとき考えたことをつらつらと残しておきたい。

 

いろんな味が楽しめる場所

 

わたしはわたしのことを、好奇心のカタマリだと思ってる。

興味が出てきたらどんどん進むし、飽きることもある。

ただ、飽きて次に行くというよりも、5~6種類の心惹かれる分野を行ったり来たりしているイメージ。

 

音声配信はそもそもラジオトークしかやったことがない。

だからほかの配信アプリとの比較はできない。

ただ、インストールして、いくつかの配信を聴きにいったとき、「聞きたいな、興味があるな、と思う配信がいくつかあった」というのは、第1印象として良かったのかも。

 

そして、自分が収録配信やライブ配信をしてみたいと思ったとき…

多様なスタイル、コンセプト、聞き心地の番組があるのはとても参考になる。

 

(※ ラジオトークをひょんなことから始めたときの記事は、コチラ。)

 

「みんな違って、みんな良い」のか?

 

音声配信を始めて、じぶんの「話し言葉」への印象を教えてもらう機会ができた。

みんな良いように言ってくれているのかもしれないけれど、どうやらわたしの声質は、「やわらかく」「優しい」印象らしい。

 

そんなわたしが「ラジオトークはいろんな味があって良い」なんて言うと…

“ALL TALKS ARE GOOD” (全てのトークに価値がある)

という、ラジオトーク社が掲げている基本思想を、わたし自身が持っているように思われてしまいそう…。

 

でも、それには少し違和感があって、全力でYESとは言えない。

 

いろんな配信者がいて、いろんなリスナー(聴き手)がいる。

どこかの誰かの需要にマッチする可能性は0じゃないから、「みんな違って、みんな良い」、はそういう意味ではホントだと思う。

本当にそう思う。

良いか悪いかで言うと、「良い」!

 

いろんな人が「自分はこれでいい」と個性やオリジナリティを軸に配信していくこと…

そうやって多様性があることは、やっぱり良い。

いろんな人の、いろんな形での在り方を否定しないし、プラットフォームの包容力に繋がると思うから。

 

でも「私個人が、みんな良いと思っている」なんていうのは、嘘になる。

わたしが、わたし自身が、「みんな良い」と思っていると言っちゃうと…

それは違う。嘘になっちゃう、どうしても。

 

 

優しすぎるイメージにはNOを

 

わたしにも好みがあるし…

こだわりもきっと、気づいていないものも含めたら、たくさん持っている。

体は1つしかないし、時間は有限だから、そのなかで好きな配信を聴いている。

 

だから、

「みんなのことを良いと思っている、優しいCHAKIさん」

というイメージを持たれては大変だ!

 

そこにはしっかり、NOと言わなくっちゃあね。

 

組織としてプラットフォームとして、「ぜんぶを良いと受け止める」ことと、

個人が、「ぜんぶを良いと思う」ことは、違うなと感じる。

 

もし、とある企画で自分が関わった配信すべてを良いと思えたのだとしたら、

それはあたりまえじゃなく、ミラクルですごいことでありがたいこと。

 

どんな人にも、苦手なジャンルの人、本、音楽、町、食事…があったりするように。

わたしにも苦手な配信スタイルがあったりする。

 

 

わたしが好む、いくつかの配信スタイル

音声配信を聴き始めて、じぶんが好きなものは多岐にわたる方だと自覚し始めた。

(それとも、みんなそうなのかしら? でも、ワンジャンルだけを聴く人もいるよね。)

 

わたしが好きな配信スタイルやコンテンツは…

本音トーク、歌、小説や朗読、エンタメ、哲学や教育分野、などなど。

 

もともと自分の真ん中に思うものやイメージをどう表現していけるかというところに興味があるから、クリエイティブなものが好きなんだとは思う。

 

もっと言うと、じぶんの真ん中、本音が発露されているものが好き。

 

だから、エンタメと言っても表面的なものを感じると冷めてしまうし、

だから、内省的で、自分の考えを循環的に語りつくすような配信も好きなのだと思う。

 

今はそれらをすくい取って、時間やタイミングに合わせて、好んで聴いている。

 

 

居心地の良さの正体はきっと

 

ふだんから、1冊の本を、人間らしいなと思っている。

装丁(顔)があって、文章の癖(語り口)があって、内容(話したいこと)がつまっているという点で。

 

音声配信や動画配信における番組は、1人の人(あるいはグループ)が、様々な自分の一面を見せつつ運営している点で、本や雑誌のようだなと思う。

作品のようだとも思う。

 

 

なぜ今、ラジオトークに居心地の良さを感じているかと言われれば、自分の好みの雑誌を(それも数種類!)取りそろえているから。

 

自分の好きな傾向の作品を取り揃えていて、かつ、その作り手(配信者)とコミュニケーションが取れるなんて、ギャラリートークを聴けるようなワクワク感もあるよね。

 

なにげなく入ったカフェの内装、メニュー、雑誌の傾向まで好みだったらどう?

しばらく通ってみるかと思うには十分な気がする。

しかもラジオトークはいつでも手元にあるんだから。

 

そんな場所だから、わたしはわたしで、ここで配信してみようと思えたのかもしれないな。

 

 

どんなものにも変化はつきものだと思う。

ラジオトークも、番組も、配信者自身も変わっていくだろうな。

変わっていくとしても、そのなかの多様性を失わずに…

好きだと言える配信者や番組にたくさん出会えるような場所であってほしいな。

 

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